富士見高原のランニングコース・合宿施設の紹介
~この記事は【2024年7月】に執筆したものです~
こんにちは、K2です。
ランニング歴30年、2019年より東京の駒沢公園を拠点に活動しているランニングクラブ「TRC」にて練習会を開催しています。(活動概要はこちら)
この記事はこんな人におすすめです。
- ランニングの合宿候補地を探している
- 高地トレーニングできる場所を探している
- 日本の夏は暑すぎる・・少しでも涼しい場所で走りたい
富士見高原は学生さんのみならず、市民ランナーにもおススメの合宿地です。
富士見高原は長野県の八ヶ岳山麓に広がる準高地、一帯は「富士見高原リゾート株式会社」が、温泉ホテルやゴルフ場・別荘地などを管理しているリゾート地ですが、サッカーや陸上競技などの合宿地としての側面も持っています。
富士見高原には「ジュネス八ヶ岳」というスポーツ合宿に特化した宿があり、学生さん・社会人の他、実業団などにも利用されています。
そんな富士見高原に、1泊2日のランニング合宿に行ってきましたので、ジュネス八ヶ岳および、クロカンコース・陸上競技場の詳細について紹介いたします。
番外編として、富士山や南アルプスの眺めが雄大なプチトレッキングコースも紹介しますので、是非最後までご覧ください。
富士見高原へのアクセス
アクセス詳細はジュネス八ヶ岳の公式ホームページをご覧ください。
中央自動車道の小淵沢インターから車で10分くらいなので、車で行くのが便利かと思います。中央線の小淵沢駅からタクシー利用でも10分程度のため、東京から電車でのアクセス良好です。
クロカンコースの紹介
富士見高原のクロカンコースはA・B・C・Dの4コースがあり、主に使用されているのは、B・C・Dコースがある、最大で1700mの距離が取れる方のクロカンコースです。(写真右側)
クロカンコース・陸上競技場ともジュネス八ヶ岳から歩いてすぐです。合宿の際にネックとなりがちな移動手段をアレコレと考えなくてよいのが、富士見高原で合宿をするメリットかなと思います。
クロカンコースの特徴は、急なアップダウンが多いことです。
なだらかに上る・下るというよりは、登るところはガッと上り、下るところはガッと下るという箇所が多いです。
この特徴は人によって好き嫌いが分かれるところかと思いますが、特に急な下りはスピードの出し過ぎにより、脚を痛めることがあるので、注意した方がよいです。
私はせっかくクロカンコースに来たのだからと、ファルトレク(疾走と休息を交互におこなうトレーニング)をやりましたが、疾走区間でスピードを出し過ぎて、少し膝が痛くなりました(泣)
クロカンコースは一部箇所を除きほぼ木陰であり、準高地の冷涼な環境もあって、夏でも快適に走ることができます。
ただし、コースは全体的にすごく綺麗に整備されている訳ではないので、ところどころ注意すべき凹凸があったり、木の実が大量に落ちていたりします。下の写真の箇所は道幅が広く、走りやすい区間です。
なお、コース内で一部森の中に入っていくような区間があるのですが、その区間は薄暗くて道幅が狭いため、精神力が問われます。
贅沢を言えば、もう少し開放感のあるコースだったら良いのになあ~と思いつつ、贅沢を言っちゃいけませんね。
陸上競技場の紹介
陸上競技場は土(アンツーカ)の400mトラックです。
タータンの陸上競技場やアスファルトで走るのに慣れている方は、最初は違和感があるかもしれませんが、何の問題もなく走れる陸上競技場です。
ただ、雨が降った時の水はけは心配です、そういった点は全天候型の陸上競技場には劣ります。
標高が1280mあるため、普段の練習ペースで走ろうとすると、めっちゃキツいです。普段の練習ペースより多少落としても十分効果が得られるので、無理せずに走ってください。
ジュネス八ヶ岳の紹介
宿泊施設のジュネス八ヶ岳は、標高1250mに位置する宿泊施設です。前述のクロカンコースや陸上競技場を管理しており、クロカンコース・陸上競技場の利用料金はこちらでお支払いが必要です。
お部屋や施設等の詳細は公式サイトをご確認ください。
こちらの施設の良いところは、何より利用料金がお安いことです。
私が利用した時(2024年7月)は、1泊4食(1日目の昼食・夕食と2日目の朝食・昼食)で9000円と破格のお値段でした。
食事は食堂で他の団体さんと一緒の場所で食べるスタイルです。食事時間は一律に決まっている訳ではなく、スタッフの方に言えば融通をきかせてくれます。
学生さんの合宿地として利用されることもあり、食事は特別豪華なものではありませんが、ボリュームがあり、合宿にはぴったりのお宿です。
外からの飲食物の持ち込みはOKでした。食堂に共用の冷蔵庫があり、客室内にも冷蔵庫があるので、夜にちょっと宴会をしたい・・なんて時にお酒の持ち込みができるのは良かったです。まわりの方に迷惑とならないよう、騒ぎ過ぎには注意しましょう。
お部屋は簡素なツインのお部屋でしたが、綺麗にしてありますし、特に不便なところはありませんでした。お部屋の中にはシャワーは無く、共用の浴場を利用します。
私は1泊2日の合宿で利用したのですが、2日目のチェックアウト後の午前練習の後にもシャワーを貸してくれたりと、色々と融通をきいてくれました。
スタッフの方はみなさんとても親切で、また利用したいですね。
【番外編】創造の森登山道の紹介
ジュネス八ヶ岳からの散歩コース・・と言うにはちょっとハードですが、創造の森へのトレッキングコースの紹介です。
ジュネス八ヶ岳の標高が1250m、創造の森が標高1420mなので、標高差170mを登るプチ登山です。下の写真の「創造の森登山道入口」から登山道に入ります。
登山道入口の写真を撮り忘れてしまったので、もしもチャレンジする方は自力で探して頂きたいのですが、舗装された道路を進んでいくと、左側に小さく創造の森への登山道入口の看板があります。
私が登った2024年7月の時点では、看板の文字が消えかかっていたので、目をこらして看板を探してください。
登山道入口さえ見つかれば、あとは標識に従って登ると創造の森へ到着できます。
コース途中に鹿が山の下に降りてこないための鹿柵と扉が設置されているので、扉を開けて進んでください。通過した後は扉を閉めるのをお忘れなく。
なお、登山道は結構な急斜面なので、お気軽な散歩コースと思っていくとびっくりします。
所要時間は正確には覚えていないのですが、ジュネス八ヶ岳⇔創造の森の往復に1時間はかからないくらいだったかな・・と思います。これは個人差がありますし、時間には余裕を持って活動されることをおススメします。
登山道を登り切ると、晴れていれば絶景を望むことができます。
富士山や南アルプスを一望できるので、天気が良ければ合宿の朝のお散歩コースとして行ってみては如何でしょう。
なお、当登山道はジュネス八ヶ岳としては、正式に登山道として推奨しているものではないようです。
(当登山道についてジュネス八ヶ岳のスタッフの方にお聞きしたところ、そういう反応でした)
ここからは推測ですが、そこで何か事故があったら・・という事を考えると、周辺一帯を管理されているジュネス八ヶ岳さんからすると・・という大人の事情があるのでしょう。
ただ、現場の登山道入口に行けば、登山道の標識がありますし、立ち入り禁止の看板がある訳でもないので、自己責任で登る分には問題ないかと思います。
まとめ
富士見高原は、ランニング合宿のメッカである菅平高原や峰の原高原などと比べると、施設・ハード面でどうしても地味さは否めません。
しかし、首都圏からのアクセスが良いですし、準高地の涼しさは十分に享受できます。
ジュネス八ヶ岳は素晴らしい宿舎ですし、合宿を検討されている方は、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。
おしまい